追いかけて、つかまえて
頒布終了した『あいくるしい3』より、大学生鳳宍の追いかけっこ旅。 鳳長太郎の迂闊 大学二年目の夏休み。今年こそ、去年出来なかったことをしたい!せっかくの夏だもん。思い出作らないともったいないでしょ。一年目は大学の授業や初…
続きを読む →時系列順に簡単なあらすじです。
*のついているものはオフライン(既刊)のみの公開となっていますのでご了承ください。
<中学生~高校生>
*『さくらいろ の こくはく』
中等部の卒業式に長太郎に告白された宍戸さん。
鳳宍はじまりの話。
<大学生>
*『ブルーミンライフ』
長太郎高等部卒業後の春休み。
宍戸さんと付き合うようになった長太郎が大学進学を機に一人暮らしを始める話。
『はるひぐれ』
初めてのキス。
*『ふたりはじめて』
二人の初夜。
*『燦爛』
宍戸さんの気づきの話。
セックスをするようになったのに、長太郎が挿入を躊躇いだしたことが気にいらない宍戸さん。
『みずみずしい』
酔っぱらいセックス
<社会人>
『ゆめとうつつ』
二人の事後について。
*『朝も、夜も、』
一緒に暮らすことを提案した宍戸さんに「考えさせてください」と答えた長太郎。二人が同棲を始めるまでのひと悶着。
日吉と滝さんが出てきます。関係性の設定に捏造があります。
*『君のやわらかいところ』
同棲をはじめた鳳宍。耳かきする話。
*『恋』
積極的な宍戸さんに翻弄されつつ、セックスを楽しむ鳳宍の話。
*『触って、蕩けて、』
長太郎が自慰する話。
『あいくるしい』
とある朝の話。
『朝のはじまりはきみ』
喧嘩と仲直り。
『かたちあるもの』
結婚についての話。長太郎視点。
鳳姉について捏造設定があります。
『あいのはなし』
「かたちあるもの」の続き。宍戸さん視点。
*『光芒』
ハネムーンでちょっと暴走してしまう長太郎の話。
*『かぎ と ゆびわ』
鳳宍家の鍵視点の話
『ウォーク イン ザ フォレスト』
ポリネシアンセックス
『あきうらら』
長太郎の姪と鳳宍。
*『グローリーデイズ』
還暦間近の鳳宍が趣味探しの一環で城に行く話。
以下、収録作
①『あいくるしい』収録
②『あいくるしい2』収録
① さくらいろ の こくはく
② ブルーミンライフ
② はるひぐれ
① ふたりはじめて
② 燦爛
① みずみずしい
② ゆめとうつつ
① 朝も、夜も、
② 君のやわらかいところ
① 恋
① 触って、蕩けて、
① あいくるしい
② 朝のはじまりはきみ
① かたちあるもの
② あいのはなし
② 光芒
① かぎ と ゆびわ
① ウォーク イン ザ フォレスト
② あきうらら
② グローリーデイズ
頒布終了した『あいくるしい3』より、大学生鳳宍の追いかけっこ旅。 鳳長太郎の迂闊 大学二年目の夏休み。今年こそ、去年出来なかったことをしたい!せっかくの夏だもん。思い出作らないともったいないでしょ。一年目は大学の授業や初…
続きを読む →金曜。真夜中。つかの間の解放感と安らぎ。食事のあとバーにはしごして、泥酔するほどではないけれど気分は上々、家に帰り着いても宍戸さんは朗らかだ。「おまえ、ほんっとチマチマした食いもん好きだよなぁ」脱いだジャケットをダイニン…
続きを読む →秋晴れ、空が高い。窓際にはこじんまりした丸テーブルと、アンティーク調の装飾が施された椅子が二脚。その片方に腰掛けて外を見ると、黄に色を変えた楓の葉っぱが切りそろえられた芝生の上にちょうど着地したところだった。「晴れてよか…
続きを読む →森を歩こうという誘い文句があるらしい。昔読んだ本で得た知識なのだが、なんてことはない、セックスしようという意味だ。 どこの国の言葉かはっきりとは覚えていないが、おそらくは森の中が逢引きに適している環境なのだろう。 自然が…
続きを読む →『かたちあるもの』の続きです 顔面を涙やら鼻水やらでぐしゃぐしゃにした長太郎を玄関で見送って、さて、と踵を返したところでようやく実感が湧いてきた。じわじわと熱を持ち始めた頬を手の甲で拭う。「あ~~……」ついに渡してしまっ…
続きを読む →(このサイトでのみweb公開) 本日はお日柄も良く、真っ青な晴天に恵まれ、寒くもなく暑くもなく。ジューンブライドには少し早い五月晴れ。宍戸さんと俺は共通の友人の結婚式に参列した。同い年の新郎とは大学時代に出会った。内部進…
続きを読む →久しぶりに激しく衝突した。お互いに虫の居所が悪かっただけの実のない喧嘩だ。たしかきっかけは俺が宍戸さんの呼びかけに返事をしなかったなんて、そんな些細なこと。俺にとっては些細なことでも、宍戸さんにとっては癪に障るようなこと…
続きを読む →朝から雨が降っている。昨夜の情事の疲労がまだ腰のあたりに残っていて、ベッドから起き上がるのも、服を着るのも億劫で、日曜だしいいか、と目覚めてからしばらくぼぅっとしていた。隣にはまどろむ長太郎がいて、その素肌の温かさを甘受…
続きを読む →(このサイトでのみweb公開) SIDE 宍戸 荒い呼吸と不規則に喉を震わせるあられもない声。汗だくの肌がぶつかり合う音と湿った空気。光を通す白いカーテンは西日でうっすら朱色に染まっていた。肩にかけた俺の右足を抱き込むよ…
続きを読む →何かに付けてヘべれけになるまで飲んでしまうのが大学生という生き物だ。斯くいう俺も例に漏れず場の雰囲気に流され、飲んでは飲まされ、体の感覚が自分が制御できる範疇を超える一歩手前でそろそろ会もお開きということになり、帰り支度…
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