お久しぶりです!
テニミュにかまけて更新滞ってしまう体たらく…!
ですが関東大会とドリライも終わり一旦息を整えることが出来そうなので、不定期ですがSS更新を再開していきたいと思います。
そういえば4氷にはまったときに、自分の鳳宍観が変わったり作風も変化したりするのかなと思ったんですが、まったくそんなことはありませんでした。
なので、これからも代り映えなく仲良し二人の話を書いていきたいと思います。
かなりblogを更新していなかったので、新刊も出せたことですし内容に触れながら綴りたいと思います。
さて、先日はジュンブラお疲れ様でした!
別オンリーのスペース配置だったにもかかわらずお立ち寄りいただいた方、お暑い中ありがとうございました!
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
《以下新刊の内容に触れます》
表紙に関して。
今回も前作同様、表表紙から裏表紙まで繋がるようにデザインしていただきました。
前回は地上、今回は夜空。作中では上がっていない記念日の花火です。
制定記念日は時系列的には先になるので、表紙は二人が見上げた花火かもしれないというイメージです。
大きさの違う花火が歪に咲き乱れることによって、ミステリー小説風のデザインとなっています。
タイトルの『祭典』は、制定記念日を間近にした街で起きる事件を暗喩してつけました。
タイトルを考えるのが苦手でいつも書き終えてから考えるのですが、結果的に表紙デザインに溶け込む言葉にしてよかったと思っています。
この本の宍戸さんと長太郎に関して。
構想は2年くらい前にはできていて、住めば都より先に書きたかったのですが思ったよりもページいるな!?となり一旦お蔵入りさせていました。
久しぶりにオフラインでイベント参加することになったので腰を据えて制作に取り掛かかったら、当時考えていたものより大きな事件になってしまってオリジナルキャラクターや忍足くんにもたくさん動いてもらうことになりました。(大阪弁は監修してもらいました)
宍戸さんと長太郎がこんなに離れて行動する本を書いたのははじめてです。いつも大体くっついてるので。
でもその分それぞれの人間性をより深く描けたんじゃないかなーとも思っています。
現在とは価値観がまったく違っている未来の話なので難しいこともあったのですが、総じて楽しく書けました。
二人がお互いの気持ちを疑うようなストーリーではなく、互いを思いやるあまりすれ違う話だったからだと思います。
宍戸さんが頑なに喧嘩とは認めないところや、長太郎がなにをするにも宍戸さんとだったらと夢想するところは意識して加えた部分です。やってることは過激なのに可愛らしい恋し方をする二人になりました。
住めば都のディストピアを書いたときから、この世界線の二人はいつも書いているふたりとは違った関係性であるよう意識しています。
お互いのことは一番大事な人間だけど、生活する上で恋愛が一番大切なことではない。一緒に暮らさないし、形のある契約を結ばない。これは、そもそも遥か未来での恋愛観が今とおなじであるはずがない、という観点からです。
しかし夜中だろうとしょっちゅう行き来するような仲ってのが絶妙なバランスでいいなと思っています。
ただ、これらはあくまでうっすらとした裏設定なのでさほど強調してはいません。互いに想いを寄せ合ってることに変わりはないので。
事件に関して。
探偵である宍戸さんが主体に展開していくかとおもいきや、長太郎の方が犯人に一番近いところにいて巻き込まれていくっていう。
気付いたらそんなことになっていました。
鳳家を大捏造してしまったし、犯人からは精神的に揺さぶりをかけられるし、この本で一番大変だったのは長太郎かもしれません。
でも長太郎が人を許せないときって宍戸さんを傷つけられたときじゃないかなと思ったので、存分にやり返してもらいました。
宍戸さんが自分に降りかかる危険を顧みない分、長太郎が宍戸さんの錨にも傘にもなってくれたらいいなと思います。
エピローグとそれからに関して。
エピローグでこの本を終えてもよかったのですが、やはり後日談でいちゃいちゃしてほしいと思い「それから」を加えました。
この本は当社比でプロットを細かく組めた本なのですが、この後日談いちゃいちゃはエピローグまで書き上げてから練ろうと思い最後の最後までノープランにしておきました。そのおかげかわかりませんが、一山超えてより密接な関係になった二人を書けたんじゃないかと思っています。
この本の設定では長太郎はあまり宍戸さんに泣きつくタイプではないので、「それから」で泣きつかれ宍戸さんはかなり動揺したことでしょう。
あとがきにも書きましたが、ふたりとも甘えるのが下手で甘やかすのも下手。
特に宍戸さんは言葉より行動で示すと思ったので、準備して待ってるかなと。
以上、かいつまんで新刊を振り返ってみました。
本を出した感想としては「書き上げられてよかったー!!!」です。
ずっと書きたかったので形に出来て本当によかった。
そして、また本を作りたくなりました。
当分はオンラインで作品公開するスタイルに戻りますが、またいつか新刊を出したいです。
それでは。